Logbook — Column ⑥

概念空間を歩く

インターAIをVR空間として生成する

インターAIは論考である。しかし同時に、一つの世界観でもある。

共通無意識の海──人類の思考資産が放流され蓄積される広大な空間
海峡
AIとAIの間を流れる情報の海峡──汚染を検知・封鎖・浄化する隘路
コーストガード
海を保全する機構──「止める」ではなく「見張る」構造
深海
人もAIも辿り着けない深海のデータ層──消去でも公開でもなく、封じる場所

これらは比喩であると同時に、空間として立ち上げることができる。

映像生成AIが引き寄せる可能性

映像生成AIの進化は、その可能性を急速に現実に引き寄せている。

現在進行中の技術

照明を後から変えられる動画生成 / 深度マップとノーマルマップを持つレイヤー出力 / 複数シーンの一貫性を保つ統括AI──これらが揃い始めた時代に、概念を「歩ける空間」として外部化することは、絵空事ではなくなっている。

インターAIの概念空間がVRとして立ち上がるなら、それはこの論考の「読む」体験を「入る」体験へと変える。読者が共通無意識の海に潜り、深海の静けさを感じ、海峡の緊張を体感できるなら、言葉だけでは届かない層への伝達が可能になる。

問われるのは作家性だ

技術が進むほど、問われるのは操作技術ではなく、何を立ち上げるかという作家性だ。インターAIが目指すのは、AIと人間が共有できる概念の共通地平であり、その空間化は、論考の延長ではなく、論考の別形態として位置づけたい。

編集注
本コラムは展望メモ。映像生成AI・VR技術の進展に応じて加筆予定。深海の比喩と神経インターフェースとの接続については コラム⑦ 神経ハックと深海 を参照。
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